洛中洛外図
特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」@上野・東京国立博物館
文化の日の3連休だし、芸術の秋を堪能しようと、上野の博物館で開催中の「京都」展を観てきました。
大学時代の近世文学のゼミ旅行で、どこぞの寺だったかな、先生が「これは洛中洛外図で……」と実地授業してくださったことがあったんですよ。細かいことは忘れているのが残念な私の脳ですが、「洛中洛外図、おもしろい!」と思ったことだけ覚えていて、それの国宝や重要文化財が一堂に会すると聞いたら、ちょっと行ってみたいじゃないですか〜。
・東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 日本テレビ開局60年 特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」
着いたのが15時過ぎと遅い時間帯でしたが、人出はなかなかのもの。館外に行列ができるほどではなかったけれど、目玉の洛中洛外図の前は人が鈴なりで、係員に「立ち止まらずに、ゆっくりお進みください」と絶えず声がけされました。
洛中洛外図7点が一堂に会するといっても、前後期で展示替えのため、実際には、本物は半分だけでした。残り半分は模造。
前後期、どちらも展示されるのは「舟木本」と呼ばれる、岩佐又兵衛の作。国宝の「上杉本」(狩野永徳) より、重要文化財の舟木本のほうが、庶民の俗っぽさがあって面白かったです。遊里や傾き者(かぶきもの) なんかも描かれているの〜。
だから人気があるのかな、他の洛中洛外図は前期と後期に分かれているのに、この舟木本だけは、会期を通じての展示でした。
洛中洛外図のほか、京都御所や二条城などの障壁画(襖や壁に描かれた絵)も来ていましたよ。
東洋館の「東洋館リニューアルオープン記念 特別展『上海博物館 中国絵画の至宝』」も滑り込みで観て、外に出るともう18時。
上野公園では、「創エネ・あかりパーク2013」の最終日だったそうで、ライトが舞っていました。でも18時で終了だったらしく、ほとんど観られなかったな〜。東日本大震災復興で、東北六県から出店がありました。