俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

新・歌舞伎座

新しくなった歌舞伎座

八月納涼歌舞伎@歌舞伎座 新開場柿葺落

会社の行事の一環で、今年は歌舞伎を観に来ました。今年4月より1年間、杮落し公演中の新・歌舞伎座です。
外観は昔ながらの歌舞伎座を模していますが、近寄って見るとやっぱりコンクリートなのよね。時代の波とはいえ、やはりさみしいわ。
とはいえ、地下鉄と直結した歌舞伎座真下の「木挽町広場」は、お土産処と軽い飲食コーナーで人がごった返す盛況ぶり。いろはきんつば(昔ながらの、刀の鍔を模した円形のきんつば)と揚巻ソフトクリーム(歌舞伎揚げ煎餅をトッピング)と、迷った挙げ句、揚巻ソフトクリームを頂く。うん、ふつうのソフトクリームでしたよ……。

さて、八月納涼歌舞伎です。第三部、18:20開演。

第三部
一、江戸みやげ 狐狸狐狸(こりこり)ばなし
 伊之助:扇雀╱おきわ:七之助╱おそめ:亀蔵╱おうた:歌江╱福造:巳之助╱又市:勘九郎╱重善:橋之助

二、棒しばり
 次郎冠者:三津五郎╱太郎冠者:勘九郎╱曽根松兵衛:彌十郎

中村屋成駒屋祭りですか! いやもちろん、他の一門からも出演されていますが、なんとなく、面子からし勘三郎さんへの手向けのような気がしました。納涼歌舞伎でしたし。
演目自体は、喜劇色の強い、軽めの2幕。
「狐狸狐狸ばなし」は、北條秀司の戦後作と思われるもので、台詞も現代調。なので、非常に分かりやすいです。浮気を楽しむ男と女、寝取られ男との化かし合いを、コミカルに描いた作品。時事ネタは「じぇじぇ!」「倍返しだ!」。七之助扇雀さんがよかった。
「棒しばり」は、もとは狂言らしく、出てくるのは次郎冠者と太郎冠者、その主人の三名です。主人が、自分の留守中に銘酒を呑まれるのをおそれて、次郎と太郎冠者を縛って出ていくが、なんとかして二人が酒を頂くという話。三津五郎さんと勘九郎の掛け合いが楽しかったです。
改めて、歌舞伎役者の身体能力はすごいなと!
そして、数日後に発表された、三津五郎さんの膵臓に腫瘍発見、9月以降休業のニュースに衝撃。初期の発見とのことで、腫瘍の種類も定かではありませんが、早い快癒と復帰をお祈り申し上げます。