俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

2013年元旦。成田山

皆さま、あけましておめでとうございます。
どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。

晴天の、風のない穏やかな元旦。
今年の初詣は成田山新勝寺へ。両親は十年近く前に参詣していますが、私は初めてお参りするお寺さんです。つうか、実家からだと余裕で2時間かかるよ〜。遠いよ〜。でも父親が今年は久しぶりに行ってみたいんだって。
前回のおぼろげな記憶だと「午後からは多少の混雑緩和」とのことで、のんびり午後参詣にしました。雑煮を頂き、おせちも摘んで、昼の電車で出発。空いている席に散らばって座り、京成上野で乗り換えて成田まで……の予定だったんです。
父が腹を下して、大宮で途中下車。「お前たちは先に行っていろ」と一言残して、慌てふためく母と、知らずに離れた座席で寝こける私を置いて、さっさと降りちゃったんですよ。
赤羽で母に起こされ、「お父さん大宮で降りちゃった……」と言われたときは、何がなんだか分からんかったもんね。
ここで問題です。携帯を持っているのは、母と私だけ。父は持っていないし、急に渡されても使い方が分からないから意味がないでしょう。家の鍵も母が持っているので、とーちゃんが先に帰ったら、家のなかに入れないよー!
かーちゃん、携帯持っているのはあなただけなのだから付いていけよ……いや、とーちゃんがフリーダム過ぎるのか。
とりあえず、京成上野駅の改札で、特急1つ分(30分ほど)待ちました。しかし父の姿は見えず。彼が日暮里で乗り換えた可能性もあるので、もう待つのは止め、京成線に乗車。京成成田駅の改札が1箇所なのを幸い、特急をもう1つ分待ちます。今度は捕獲成功!
「なんだ待ってたのか」などと言いつつ、ちょっぴり嬉しそうな父。そりゃ待つよ。でも、この特急で来なかったら先に行くつもりだったよ〜と返しながら、ようやく成田山の参詣です。15:22着の電車で、当初の予定より1時間遅れですが、まだ明るいし大丈夫でしょ。

成田山は都県をまたぐし、遠いしで、正直今まで興味はなかったのですが、いやあ趣のある参道ですね! いっぺんで好きになりました。
成田山まで普段は10分程度の参道ですが、道沿いの店の多くに江戸情緒が残っているんですね。

こちらは、昔の参詣者が泊まったであろう旅館です。このような宿が他にも並び、このへんは川魚が主だったのか、鰻や鯉の「御中食」を掲げた小料理屋さんも古い作りの店が多く、眺めているだけでうきうき。
いよいよ成田山新勝寺の境内へ。

真中の写真が大本堂、右が三重塔です。さすが成田さま、広い境内でした。奥の大塔も、時間があればゆっくり散策したかったけれど、お参りをした時点で16時半、あとは暗くなる一方だし、帰ることに。
少し早いけれど、行きの参道で何店舗もあった鰻の店で夕ごはん。元旦だし、景気よくうな重! ビール中瓶と鯉の洗いで先に飲りながら、心のなかは「うなぎうなぎうなぎ……」おいしかったですよ。
参道沿いの有名な和菓子屋らしい「米屋」さんで、名物の生栗蒸し羊羹と、祖父用に年賀の菓子を買い、帰宅。行きより、帰りの京成線のほうが混んでましたね。