俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

2011年総括

昨夜より実家です。母が、今年は祖父の世話がないので、ゆっくり年始の準備ができると申しております。
夕飯は年越しの天ぷらそば。

2011年総括

今年の抱負は「熟」でしたが、ぜーんぜん!達成できませんでしたね。
3・11はあるわ、祖父が入院するわ、仕事は忙しいわ、外科の病院通いする羽目になるわ、てんてこ舞いの「舞」だったような……。

今年は落ち着かない年でした。社会的事象としては、なんといっても3月11日の東日本大震災、その後の福島原発レベル7でしょう。日本にこれほど原発があるとは、不明にして知りませんでした。
私自身や身内、友達・知人たちには、直接の罹災はありませんでしたが、やはり日常の色彩が変わったと思います。引越しを検討する人がいたり、気にしない人もいれば、住替えはできないまでも自衛手段をかなり考えている人がいたり。私自身は、引越しや転職は検討せず、どちらかといえば、あまり気にしない部類かと思いますが、それでも気持ちが落ち着いて「何かしようか」と思ったのは、秋口くらいでしたね。仕事が忙しかったのもあるけど。
だからか、芝居の本数が少ないですね〜。

さて、今年は祖父が百歳を迎えました。
昨年末からデイサービスを利用するようになって、半年足らずの5月20日に脱水症状で入院、さらに肺炎を起こして3週間ほど病院におりました。6月13日に退院して、そのままグループホームに入所。現在に至ります。
入院中は「このまま寝たきりになったら」と心配してましたが、明治生まれは強い! 退院したら即、歩き始めたよこのヒト。よちよち歩きでも、歩くだけでもすごいです。でも物忘れは、どんどん進んでいるなあ。昨年が祖父の介護元年なら、今年はグループホーム元年です。
仕事に目を転じると、も、ずーっと忙しかったです。年単位の長期スパンの仕事が本格化して、しかも別の仕事と並行して進めるという、ありえん展開。でもこれ現実なのよね! 休日出勤なんて久しぶりだったわよー、とにかく休日に仕事など疎ましい自分は、なるべく平日に詰め込んでやりましたね。かつてなくスケジューリングした。そのわりに飲んだ気もする。兄とは3回くらい飲んだような。兄も今年は異動があったのよね。
異動といえば、11月下旬に社長が交代したのでした。年齢的なものだけれど、社長交代に伴い、上役の方々にも異動昇進があり、私の上司も偉い人待遇に。でもうちの会社ちっこいんで、偉くなっても働かせるのよー。仕事量は減らず、雑務が増える矛盾。あの、がんばってください……辞めないで〜!
あとはそうだな、病院通いの年でした。7月末に右足首を捻挫、剥離骨折と靱帯損傷で1か月間の通院。初めてテーピングしたった。や、テーピングで済んでよかった、というべきですね。通院終了したとたんに、今度は右耳が外耳炎になって、2週間近く通院。年の前半は、風邪ひいたり腹痛で午前半休したり、なんか身体がきつかったです。あれだね、震災に加えて祖父の入退院・入所、怪我による自身の通院、仕事は忙しいしで、心身の許容量がぱつんぱつんだったのかも。


訃報。大叔母(祖母の妹)が逝去。小さいころ、可愛がってくれた大叔母でした。また、仕事関係でお世話になった方も一人。


地デジ元年の今年、とうとうブラウン管TVともお別れ……してません。デジアナ変換で、下手に観れちゃうのがいけないですね。DVDデッキもアナログのままなので、どちらも買替えなきゃ、と思うばかりで実行できず。買物キライなのよって、そういう問題じゃない。
趣味活動も、今年の1月に新しい楽器が来て、これからもやるぞ〜というときに、先生のご事情で、2012年3月いっぱいでグループが一度解散する方向に。でも、趣味は続けますよ。4月からは、先生が勧めてくださった古巣に戻ることになりそうです。はあ、年末に大きな爆弾だったぜ……。

旅行は、9月に瀬戸内海(岡山、犬島、倉敷、鞆の浦尾道しまなみ海道、松山)へ。岡山はB級グルメが盛んで、ダジャレが多いというか……なんか、味わいのある風土でした。福山で食べた鰆の刺身が、めっちゃ美味しかった! 岡山市内は、後楽園とその他2館ほど歩いても半日で観光が終わってしまい、予定外の倉敷で途中下車。楽しかった〜! 倉敷は女性受けする観光地ですよ。前に来たときより観光地化が進んだような、それはそれで少しさみしい、身勝手な他所者の意見です。
この旅行は、維新派の犬島公演「風景画」に合わせて企画したのだけれど、肝心の芝居は、ちょっとダレましたね。セットも何もない、自然の海の入り江が舞台で、最後の引き潮で海が干上がり、大地が現れる(モーゼの紅海!)……というのが眼目だったのだけれど、自然の読めなさよ、あまり潮が引かずに、海のままだったのよね。
今回の旅行では、鞆の浦が一番よかったです。歩くのが楽しい町で、すごく落ち着きました。また行きたいなあ。倉敷は、思いのほか工業地帯でしたね。しまなみ海道はバスで。四国松山は「坊ちゃん」と「坂の上の雲」ですな! 秋山兄弟と正岡子規の故郷です。道後温泉、もちろん行ってきたですよ。あと、松山城がとてもよかった。城好きにはオススメします。素敵な外観でした。

今年の観劇は7本。少なっ! 複数回観たのもなし。
宮藤官九郎さんの「ウーマンリブ」を観始めてから初めて、チケットを買い逃しました。ふだんなら、チケット定価売買掲示板などを見て、どうにかチケットgetするのだけれど、今年は気力がなかった。震災の心理的影響かしらん。
今年もコレ、というのは特にありませんでした。強いていえば、阿佐ヶ谷スパイダース「荒野に立つ」かな。演出が文芸寄りになっている気がする長塚圭史ですが、今回のは嫌じゃなかった。なんだろう家族がモチーフの一つだから? 圭史の舞台は、よくも悪くも彼の思念が伝わってくる点が好みです。この人、けっこうストレートでないかい?
三谷幸喜さんの生誕50周年祭の締めくくりである「90ミニッツ」も、当日の日記では必要以上にボロクソ書いてしまったかもしれない。期待値が高すぎたため、そして三谷さんだからこそ、相当のものを見せてもらいたいがゆえです。
映画は2本、ナチス擡頭直前のドイツを描いた「白いリボン」と、40年ぶりのニュープリント上映「ベニスに死す」。これはどちらもよかった!

こうして見ると、やはり落ち着かない年だったなあ。あ、それと不惑の年齢になりました。ようこそ四十路ワールドへ。