俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

100歳。そして皆既月食。

富士を象った羊羹「𣴎根羹」

本日は、祖父の100歳の誕生日です。百歳の長寿を祝いに、市長がその誕生日に慶祝訪問しに来るとのこと。百歳の慶祝訪問は、実家のある地域だけではなく、どこの市町村でも割と普通にあるみたいですね。午前10:30来訪のため、10:00にグループホームまで祖父を迎えに行き、自宅待機。
市長さん、時間きっかりにやってきました。2〜30分ほどの来訪で、市長自らが揮毫したという色紙と、膝掛け(ブランケットだったかも)がお祝い品。地元の市で、今年百歳なのは、祖父を含めて4人だそうです。耳の遠い祖父の代わりに、もっぱら父が応対。
市長と入れ代わりに、今度は、母方の親戚がお祝いに来てくれました。こちらは日頃から行き来のある親戚で、祖父も顔見知りの人たちだし、私も気楽な小一時間でした。今度は主に母が応対し、私はお茶出し。

12時前に兄一家が到着し、祖父を囲んでお祝いのお昼。寿司、煮物、スモークサーモンのサラダ、お吸い物、日本酒。久しぶりのお寿司と、煮物がおいしかったな。
うららかな陽気で、祖父は食後のうたたね。姪っこちゃんは「ジャングル大帝」、甥っこくんは幼児向け雑誌のライダー特集に夢中で、あれこれ説明しようとがんばってる。お三時には、兄が買ってきてくれた、富士をかたどった羊羹でお茶。携帯写真で写りがイマイチですが、彩り鮮やかな、立派な羊羹でしたよ〜。私、こういうの大好き。
昼寝と甘いもので生気を取り戻した祖父が、隣の自宅に戻りたがったため、兄と私とで連れていく。先週、掃除しておいてよかったよー。掘り炬燵の定位置にちょこんと座って、祖父は動かない。兄は自分の子どもたちの世話があるので、私だけ残って隣に座る。そりゃあ、自分ちがいいだろう、でもずっとそうはできないんだよ……。暗くなる前に、兄と私とで祖父を施設に送る。夕飯は、外でパスタとピザ、父と私とで白ワイン1本空けたった。


そして夜は、11年ぶりの皆既月食! 前回の皆既月食の感動を再び!
私、ほんと前回感動したんですよ〜。あのときは7月で夏だったんだよね。空を見上げたら、地球の影にすっぽり覆われた皆既の満月がオレンジ色にぼうっとしてるの。この感動を友達と分け合いたい! と衝動的に携帯で友達に電話したら、
1人目→「え? 皆既月食? あーうんそうなの?」2人目→「あ、うん、家族全員で見てる。それで〜?」「あ、うん、綺麗だなって思って……じゃあね〜!」3人目にかける勇気はもうありませんでした (今から思えば、2人目にかける時点でチャレンジャーだよね)。
そんなんで、ちょっと凹なところに、兄から携帯着信。「あ、糸? お前空見てみろよ、すごいぞー!」「にいちゃあああああん!」あのときほど、きょうだいだな、と思ったことはありません。思考回路いっしょ。ありがたかったです39兄ちゃん。
で、今回の皆既月食。21:45から月食が始まり、皆既は23:06から52分間。深夜01:18に元に戻るそう。月食を見たがってた姪っこちゃんに声をかけるも、ほとんど寝ていた姪っこちゃんは、寝ぼけまなこで欠け始めた月をちょっとだけ眺め、すぐにお布団へリターン。甥っこくんはすやすや。
あとは大人の時間です。ビール&ノンアルコール・ビールを飲みながら、ちょいちょい外に出て、「さむーい!」「半分欠けた」「あ、本当にオレンジ色だ!」「元に戻り始めたかな〜」。マジさむかったんで、ほんとにちょっとしか見られなかったですけどね。冬で大気が澄んでいるから、前回より発色がクリアだったかも。
「前回もきれいだったよね」と兄に言ったら、「え、そう? 俺、前のも見てたっけ?」と素で言われたよ。にいちゃん……あんたがそういうやつだって忘れてたよ (本人悪気なし)。