俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

今日は充実(財布引取りと観劇と)

「薔薇とサムライ」劇場ポスター

先週から風邪っぴき。でも今日は充実した、いい一日でした。
12:30から新感線「薔薇とサムライ」を観劇後、東北沢の骨董家具屋「山本商店」へ。特に戦果はなかったが、時分のほしい茶箪笥のイメージがつかめてきた。とにかく小型なのよ。小田急線・東北沢から代々木上原で千代田線に乗り換え、根津へ。革小物の店「Leprotto (レプロット)」へ、オーダーした財布を取りに行く。

かわいい! すてき。大満足。
オーダーの際に、数種類ある革と麻糸の色の組み合せを選ぶのだが、これがなかなか迷うんだ。オークルの革にラベンダーの麻糸にしてみたけれど、いかがでしょう。真新しい革の匂いがいい感じ。新品の革が、手狎れて退色変化していくのが楽しみです。合成皮革やポリエステル布は使われていない、100%革で作った財布が欲しかったんだ〜。麻糸などの補修も、店に持っていけばやってくださるとのことで、末長く使いたいと思います。
ちなみに、一緒に写っている革のボールペンは、おまけのサービスで店の方が作ってくださったもの。オリーブ色の革でお願いしました。いいわあ。イタリア製の革だそうです。
実は、今日は「Leprotto」以外にも、つい買ってしまったブツがありまして……。
じゃん。

インドネシア雑貨店で、バティック柄のティッシュカバーを買っちゃった。雨の日のおまけで、かえるの小物までいただきました。というわけで、右写真がLeprottoを含めた本日の戦果。ティッシュカバーは衝動買いだけれど、たまにはいいんです。リビングのカーテンとよく馴染んで正解でした。うふふ。

劇団☆新感線RX「薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive」@赤坂ACTシアター

【脚本】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【作詞】森雪之丞
【出演】
古田新太 天海祐希浦井健治 山本太郎 神田沙也加 森奈みはる橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと藤木孝
右近健一 逆木圭一郎 河野まさと 村木よし子 インディ高橋 山本カナコ/礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
村木 仁 川原正嗣 前田悟 冠徹弥 教祖イコマノリユキ/他

4/4(日)12:30開演、於・赤坂ACTシアター。通称「バラサム」、劇団☆新感線30周年興行(春)です。上演時間は第一幕12:30〜14:05/休憩20分/第二幕14:05〜16:00。
いやー、楽しかった!
天海祐希がとにかくいい。今まで天海祐希を特別いいと思ったことはなかったが、今回はこの人が主役。ザ・主役です。新感線には2003年「阿修羅城の瞳」以来の出演で、そのときは「キレイだけど、色気ないなー」。その後TVで見かけても、やはり女の色気を感じたことはなかったんですよ。
しかし今回はちがう! 初めて天海祐希に色気を感じました。長い手足にすらりと伸びた背、さっそうとした女海賊という設定がドンピシャリ。宝塚で男役トップを張っていたのが分かるわー。彼女は一角獣の処女(おとめ)ですね。禁域の娘。
知人に指摘されるまで気がつかなかったのだけれど、「薔薇とサムライ」の薔薇は、ベルサイユのばら――思いっきり宝塚を意識したネーミングだったのね。女海賊、オスカルと続いて、〆はジャンヌ。宝塚以来の天海祐希ファンには、たまらんのではあるまいか。それとも「本物の宝塚は、こんな小手先じゃーない」と怒るかな? そのあたりの感覚は、宝塚未体験の自分には分からない。うーん、宝塚を一度くらいは見とくべき?
古田新太の五右衛門は、貫禄の出来。よくまあ呑み込んでるよこの人は。ところで、古田新太=女好き、の構図は、もうそろそろよくね? だって神田沙也加への態度とか、もう「男」じゃなくて「おじちゃん」だもの。お城で退屈してるお姫さまの神田沙也加が、ちょっと恋の花が咲きそうな気配を見せても、五右衛門に「じゃ、いただきまーす」な様子皆無だし。寅さん映画で、渥美清が壮年の頃はマドンナと恋のさやあてをしていたのが、晩年は甥やゲスト男優に恋物語をゆずり、本人は恋の仕掛人や傍観者になっていったのと似てるんですよ。古田新太の役どころが、いろんな意味で「寅さん」になってませんか? いっそ、女嫌いの古ちんが観てみたい。で、くるりと反転していやらしーく攻めてみてもいい。でもそれでは、新感線の古田新太ではなくなっちゃうのかしらん。

あとの役者でいえば、やはり藤木孝ですな! 御大、当年70歳とは思えぬ足どり、若さ。ルイ十四世の髪型が笑えました。女優陣のドレス姿と並んで、こういう遊びもコスチュームもののいいところですね。浦井健治はお初の人。ライダー出身で、最近注目株のミュージカル俳優らしい (らしい、というのは、私がミュージカル界に不案内なためです)。まだちょっと固さが残るかな。思えば勝地涼の、初公演での馴染みっぷりのほうが異常だったのかもしれぬ。
演出で最近くどいのが映像。影絵みたいな人のLED映像など、そこまで空間を埋めなくてもいい気がします。天海ねえさんが初めてドレスに着替えるシーンも、使い回しのリピート映像は、私はいらなかったな。いま思い出せる範囲で気になるところはそれくらいです。休憩をいれて3時間半、おおいに楽しませてもらいました!