俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

仕事納め

今日で仕事納め。出勤は月曜1日だけ・あとは休みとあって、年休を取った人もちらほらいる。外は天気もよく、穏やかな日。
ここ数年の決まり文句として、「年末の実感がわかない」「今日でほんとに仕事納め?」。皆ふつうの顔で仕事してるし、特に社内の大掃除もないし。今年は休んでいる人が多いせいか、納会もなく、余計にそう思われる。最後の30分間、参加する程度ですが、なければないでちょっと寂しいですね。
年の瀬の挨拶を社内で交わして退社。レイトショーの「THIS IS IT」を観る。マイケルはやっぱりすごい。帰宅後、ハーフボトルのワインを開けて一人納会。DVDレコーダーの内容整理をしながら飲む。

マイケル・ジャクソンTHIS IS IT

去る6月25日に急逝したマイケル・ジャクソンの最終公演「THIS IS IT」の、リハーサル映像を編集したもの。
10月28日に2週間限定で全世界同時公開だったものが、2週間の延長を経て、この12月19日より国内限定で再上映にいたった。日本の興行成績は米国に次ぐ世界第二位で、映画館からも要請が強かったとのこと。
このリハーサル映像は、もともと個人的な記録のために撮ったものだそうだが、すっごく映像がきれい! 小劇場の記録用映像(まだアナログの時代)とは比べものにならないわ。暗いところもきれいに映っているもの。カットもいいなあ。
リハーサルが主とあって、マイケルの仕事観や、ステージを作る過程が垣間見られて、非常におもしろかった。マイケルの頭のなかには、ステージング、楽曲の確固たるイメージがあるんだね。腰は低いながらも妥協はしない。ミュージシャンやダンサーに注文をつけ、「キュー出しは自分でする」といい、仕切っていく。その厳しさと、いつも念頭に観客のことを思い浮かべて、客の望むものをつくり、持てるすべてを与えようとする姿勢に、超一流のプロ魂を見た。彼にとってコンサートは、一回一回がミサのようなものではなかったろうか。
それにしても、マイケルの踊り、歌声、50歳とは思えない。どれだけふだんから律していたんだろう。「SMAP×SMAP」のマイケル特別編で、彼のささやくような独特のしゃべり方は喉を守るためで、本当の地声はもっと低くて、しゃべり方もふつうだといっていた。この映画で、リハ中の彼は、まさにその「地声」でしゃべっていたのだ。彼がどれだけ、公演に関わるひとたちに気を許していたかがわかる。ちょっと泣けた。
この映画を見て感じたのは、肉声と肉体、ナマの引力の凄さである。歌って踊れる、って本当にすごいよ。マイケルは最高に SUPER なエンターテイナーだったんだなあ。そして純粋だった。「愛と地球のために」と大真面目に、心からいえるひとは何人いるだろうか。汚れた我が身を恥じ入るばかりです。リハではない、本番のコンサートを観たかった。今はただ、安らかに。