俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

情熱の行方

9月のパリ旅行の写真を、ようやく現像した。一緒に行った友達に連絡してお互いの写真を見ようと、今日がその飲み会です。
写真はその人の趣味嗜好があらわれるものですね。自分でも、現像前のデータを流し見の段階でうっすら思っていたが、やはり言われましたよ。
「糸ちゃんの写真は、食べ物の写りがいいよね〜」
実は、会社の人に最初の十数枚を見せたときにも言われました。「食べ物の写真多いね」ですよねー! 食卓の上の品数を、上からまとめて一枚で撮ればいいのに、一品一品、いちいち寄ってじっくり撮っている。「このゼリー寄せのプルプル質感を!」「この葡萄の野性的うまさを記念に!」写真を見れば思い出す、はるかなパリ、遠い空。

友達の写真と比べると、興味のちがいが一目瞭然だ。自分の撮った建物や風景写真は、カメラの質とカメラマンの腕があいまってピント・構図が甘いのに比べ、食べ物の写真は妙に鮮明で、いきいき(というのも変だが)している。食べ物にかける執念と情熱たるや、我ながらおそろしい。その他、テツ分もちょい入っているので、駅ナカや車両の枚数も割と多めだったりする。
まあしかし、一番おのれの執着心を感じるのは冒頭の「食べ物」です。思えば、「食べているとき幸せそう」とよく言われたものでした。これは、一緒に食事をして楽しい相手との会食だから、余計かもしれませんね。おいしいごはんは、心を許せるひとたちと。