俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

「R2C2」2回目

R2C2」2度目の観劇。前回同様、最高に面白い! 2回観られた奇跡を感謝します。「ロック・オペラ」と銘打つだけあって、TOMMYを意識してたんだな〜と今さら気がつく。疲れがたまっていて少し頭痛していたのが、観劇後の感想大会でスッキリ。例によって、くわしい感想は後日。

「大パルコ人 ロック・オペラ『R2C2』」@2回目

【脚本・演出・出演】宮藤官九郎
【音楽】富澤タク
【振付】八反田リコ
【衣裳】伊賀大介
【出演】阿部サダヲ 森山未來 三宅弘城 皆川猿時
    近藤公園 平岩紙 宮藤官九郎
    片桐はいり 松田龍平

5/24(日)14:00開演、於・渋谷PARCO劇場。5/11(月)に引き続き、2回目の観劇です。
この感想、だいぶ日が経ってから書いておりまして、正直、初回のかんたん感想(id:orenade:20090511#p1)がすべて、という気もする。しかし覚えている範囲で、アトランダムに書きます。文章に起こすヒマがなく、箇条書きで失礼。
クドカンお得意の家族モノ。ほんと好きだなーこの人。
阿部サダヲちゃんは天才。天性の役者だとつくづく思う。それなりに彼の舞台は観てきているので、ある程度のクセや間のとり方、「こう来るなー」と思う叫び声とか、だいたい予想通りなのだけれど、分かっていても惹きつけられる。計算じゃない、理屈じゃない情感を出せる役者なんですよ、サダヲちゃんは。んでもって、色白。同行の知人が「彼、何か塗ってる?」と聞いてきたくらい色白。「塗ってません! ただの白ムチです!」と返しておきました。サダヲちゃんがパンツ一丁になるシーンでは、役者の肉体らしい筋肉に「やっぱり鍛えられてるなー」と感心した。それとは別に、ふだん見せることを目的にしていない、素の人間の裸というものは、どこか滑稽だとも思った。パンツ一丁だから余計にそう思えたのかも。まあ、パンツ脱がれても困りますけどね。
・おじいちゃんに目が釘付けだよ! パンフレットで確認したら「愛情出演:中村裕」。どこのシルバー・エキストラを引っ張ってきたのかと思いきや、すんごいベテラン俳優さんではありませんか(http://www.seinengekijo.co.jp/renmei/pro/nakamura.html)。いやー、脱帽です。

・未來くんの跳躍力は素晴らしい。しぐさがカッコいいよね彼は。もっと不真面目になれば、芸の幅が広がると思います。
・皆川さんは、本当うまくなったよねえ! 不逞な小物(大物ではない)をやらせたらピカイチですよ。いつもTVでは店長役〜♪というところに、「ロケットボーイズ」の映像が出てきて笑えた。懐かし〜! けっこう、彼が舞台をさらっていく場面もありました。未來くんとの2人シーンで、おそらく日替わりネタの、皆川さんの「以前やった仕事場バナシ」がめちゃくちゃ面白かった。新感線の役者でいえば、昔は右近さんだったのが、今はじゅんさんの立ち位置になりつつある感じ。
クドカンのギターに、同行の知人がマジで感心していた。路上ライブの「北の国から」には、腹がひきつれました。あそこの、ギャラリー客との掛け合いは見事の一言。とにかくおっかしいの! 間も完璧。
平岩紙ちゃんは、妙な魅力がある。がさつで下品な役でも、ふわりとした清潔感があるのね。
片桐はいりさんの役は、なくてもいい役柄だったのでは。ちょっと、はいりさんがもったいなかった気がする。
・龍平は、もうけ役でしたね〜。彼は舞台より映像向きだと思いますが (理由:声小さい、姿勢いくない、映像のほうがかっこよく見える)、この人も妙な魅力があります。地味ぃ〜に、華がある。けっしてうまい役者ではないのだけれど、味があるの。岸部一徳と似た資質があると思う。本人はどう思うか知らんけれど、私はぜひ、龍平には第二の一徳になってほしい。一徳さんはかっこいいよ! 
・R2サクセションに泣いた。