大琳派展
東京国立博物館「大琳派展−継承と変奏−」
タダ券をもらったので、尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展−継承と変奏−」に行ってきた。俵屋宗達、尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一、鈴木其一がメインの展示で、「見たことあるある」な画がちらほらありました。宗達の「白象図」好き好き。勢いのある筆致でユーモラス。画面からはみ出さんばかりである。同じシリーズの「唐獅子」「波と麒麟」も面白い。光琳より宗達のほうがいいなあ。でも、光琳の戯画調の虎はかわえかった。
ところで、この展覧会のウリは4点の「風神雷神図」。大目玉の国宝・宗達「風神雷神図」は会期後半の出展で、この日はなかった。残念!
素人なので見たままの印象を書くと、宗達、光琳はアニメのセル画のようなベタ塗りのところがあり、時に漫画ちっく。発想と瞬発力と構図がよく、小綺麗にまとまってないのがいい感じ。
抱一、其一は江戸も中期で、より洗練された印象。其一よかったです。もっと見てみたいな。
以下は、平常展の写真。
左は、猪型土製品。土偶の動物版ね。猪がてのひらサイズでかわいいの。携帯写真につき、ピントが甘くてすみません。右は蒔絵細工の鹿。どうして鹿には紅葉なのでしょ。
もし、こういうの苦手な方はすみません。
特集陳列「医学−博物館の医学資料−」より、江戸時代17世紀の「銅人形」。以下、展示キャプションを引用させていただきます。
銅人形(江戸時代・17世紀)
17世紀頃、紙製や木彫りの銅人形に経路を引き、経穴(けいけつ)を点して学習する方法が確立し、胴(銅)人形師という医学模型専門の職人も登場した。この銅人形は、内部の血管や内臓の様子が見える。ドイツのハンブルグ州立民俗学博物館にも酷似したものがある。
お顔が妖怪「子泣きじじい」みたいと思ったら、もしかして日本製? 18世紀の「解体新書」より前に、こんなものがあったとは。東洋医学もやりよるわい。