俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ダーウィン展

昨日も、趣味の講座の聞き取りテストとデータ作成で終了。データ起こしも、紙に書いたメモの解読から始まるから、意外と時間がかかってしまった。GWじゃなかったら、ここまでできなかったぞコレ。
で、今日はGWらしいことしよう! と上野へ。科学博物館の「ダーウィン展」に行ってきた。金曜は夜20:00まで開館してるのよ〜。でも、昼下がりまでデータの見直してたら、結局自宅を出るのが遅くなっちゃった。でも、家にこもらないで出かけるべきだね。外は曇天&雨だったけれど、心は晴れやか。

上野・科学博物館「ダーウィン展」

NYに始まり、世界各国を巡業の展覧会。見応えあり。しょっぱなから各種動物の骨格標本が飾られ、生物「同根」を意識させられる。コウモリの骨格ですら、ヒトと似てるの。テナガザルにいたってはクリソツ。頭蓋骨の感じが、ほんとそっくりなんだよ。自然と『種の起原』にいたる道筋が見えてくる展示でした。「I think」と書かれた進化の樹形図メモもあり、ちょっと感動。
ところで、ダーウィンがボンボンなのは知っていたけれど、陶器のウェッジウッド家と縁戚だとは知らなかった。ダーウィン家とウェッジウッド家は仲がよく、お互いに結婚のやりとりが多かったとか。ダーウィンの母もウェッジウッド家の娘で、ダーウィンの妻もウェッジウッド家の人間 (従妹にあたる)。
妻のエマと結婚するときのエピソードが面白い。すでに生物学に没頭していたダーウィンは、結婚が損か特かの「結婚リスト」を紙に書いて検討したそうだ。
損:おそろしい時間の浪費、本を買うお金が少なくなる
得:子供 (神の御心しだい)、話し相手 (それと、老いてからの友)、とにかく犬よりはまし、ソファに座る優しい妻
他にもいろいろあったけれど、まあこんな感じ。「とにかく犬よりはまし」というのが、リアルだわー。最終的に「ソファに座る優しい妻」が勝ち、エマに求婚したのだとか。エマを選んだのも、ウェッジウッド家で適齢期だったのが彼女一人だったため。現実的ですね〜。ダーウィン本人はリベラルな考えの持ち主だったらしいが、妻に求めるのは旧式の女性像、というのも、これまたリアル。
ダーウィンの字が、手紙やメモ書きでもあまり変わらず、クセが強くてあんまり綺麗じゃなさそうなのがよかった。早書きで、何でもぱぱぱーと書いていたんじゃないかな。字がこまいわりに、単語間と行間が広めにとってあるので、それなりに読みやすそう。ビーグル号の船長が、流麗な筆記体なのと正反対。
最後に、社会的ダーウィニズム(優生思想といえばいいか)はダーウィンの本意ではないこと、また、進化論とキリスト教の関わりも補足されて終了。聖書の教えに反すると、進化論を真っ向から否定する人がいますからね。このあたり、進化論を学校で教えるかどうかで、もめたことのある米国発らしい気配りです。