俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

節分

雪の道

雪が降っている。雪の立春。それでも外に出た。変な話だが、思ったより暖かい。雪よりも雨のほうが冷えそうだ。昨夜の雨のせいか、路面の雪は水っぽく、融けかかったかき氷みたい。
せっかく節分が休日に当たっているのだからと、豆まき行事を目当てに電車に乗ったのだった。しかし人ごみは遠慮したいので、ほどほどだろうと思われる(失礼)雑司ヶ谷鬼子母神へ。雪で中止でも、だんごを食べて帰ればいいやと不純な動機つきである。
雑司ヶ谷に着くと長い行列。降雪のため、豆をまくのは止めて、お堂で直接手渡しになった由。足もと、ぬかるんで危ないもんね。こんな天気で行列に並べば風邪まちがいなしなので、お休み処で「おせんだんご」をいただき、列が短くなるのを待つ。2本で462円、煎茶のサービスつき。


豆まき人に、木村庄之助が招かれていたのはどういうご縁だろう。他にも関取や、木村庄之助クラスの著名人も来ていたようだが、真面目にアナウンスを聞いていなかったので知らん。
行列がかなり短くなったところで参加。太鼓がどんどんどん! 福はァーッ内! 福はァーッ内! というかけ声とともに、景気よく副豆が手渡される。手をかけたポチ袋入りで、炒豆の匂いがして嬉しい。

自分がお堂から降りた頃には、もう行列は消えていた。仕切り側は毎年のことで慣れているのか、撤収が早いはやい。豆まき人は姿を消し、関係者がお堂の掃除を始めている。境内の警備をしていた消防隊か警察と思われる面々は、敷地の隅で「整列 (せいれェーつ)!」と一列に並び、ぴしっと「休め」の格好で、人数や所属を確認されている。そこへお坊さんが来て、お礼と挨拶。終わったあとのこんな風景、けっこう好きだ。