俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

映画、初主演!!!

あんさんのラーメン、どす。

昨日はさすがに疲れたのか、泥のように寝た。昼ごろ起床。ブランチは後回しにして、洗濯掃除布団干し水回りの片付けと一気にやる。とうもろこし1本とヨーグルトを食べて新宿へ。新宿バルト9で「舞妓haaaan!!!」どす。
映画の日(1日)のせいか、すごい混みよう。エレベーター待ちで、5分はかかったね。バルト9は今年できたばかりのシネコンで、きれいだけれど、館内の移動に時間がかかるのが難点だなあ。エスカレーターも、すぐに人が詰まって膠着状態になっちゃう。それでも、ここにしたのは、今秋公開のゲキ×シネ「朧の森に棲む鬼」の予告編が流れる(かもしれない)から。おかげさまで観られました。あっさりとした予告編だったけれど、劇場で流れるのを観られただけでよし。

阿部サダヲ初主演「舞妓haaaan!!!

新宿バルト9、16:00の回。脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生阿部サダヲ37歳にして初主演映画。
監督と脚本家のサダヲ愛にあふれる映画です。まるごとサダヲちゃん。サダヲちゃんがてんこ盛り。サダヲ好きの一員として「主演とワキと、どちらが輝くタイプかしら」と迷っていたが、意外とこなしていたので、ちょっと安心。演技自体は、わかりやすくサダヲ調。てか、いつもの阿部ちゃんです。しっかし、この人の間(ま)は天才ですね。すんごい気持ちいい。コミカルな動きを可能にする、身体能力の高さにも脱帽。
脚本は宮藤官九郎さんらしく、テンポよく、随所にくすぐりある出来。少しだけ難をいうと、宮藤さんは、

一瞬たりとも感情移入させない、何を考えているか全く理解できないんだけど、なんか観てしまうような主人公。…(略)…一貫して感情移入できない話を僕はやってみたかったんです。……阿部君(主役)がやってることに周りが振り回されて、お客さんが周りと同じ気持ちになる。主人公だけがいろんなことに気づいていない。
――2007年4月18日発行「ピクトアップ」48号より、宮藤官九郎インタビュー

と言っていたが、実際「一貫して感情移入できない話」だったかしらん。サダヲさんの陽性なキャラクターが、反感を買わせないからなあ。結果として「冷静に考えると自分勝手なやつなんだけど、なんか憎めない、チャーミングな子」として、応援された気がする。本当に観客をシャットアウトするなら、公彦が舞妓しか目に入らない自分を、肩身せまく思っていたセリフはカットすべき。(と書きつつ、単に自分がサダヲ好きで、公彦に甘いだけだったらどうしよう)
個人的には、中盤以降の恋愛模様と人情譚は省略してほしかった。急に間延びするんだもん。前半のノリからも、当初のクドカンの狙い通り、公彦の心理の掘り下げなどせずハイテンションなまま突っ走ってほしかったなあ。もっと煙に巻いてほしかった。しんみりするのは、駒子の過去バナだけで十分。

駒子ちゃんは、「帰ってきた時効警察」の新人・真加出君と同一人物とは思えないほど可憐。実際に京都出身で、舞妓姿がしっくりきますね。内藤役の堤真一さんは、すごく楽しんで演じているのがわかる。あんた素だろ。この人も関西出身。生瀬さんの先崎部長の、髪の変遷が面白かった。小ワザきいてる。
その他も豪華出演陣。元祖無責任男・植木等さんも顔を出していますよ。元気なお姿で、これが遺作になるとは……。伊東四朗さんには、サダヲさんと組んでどうだったか聞いてみたいなあ。橋本さとしに、よく似てる人がいると思ったら、本人でした。愛のなさを再確認 (でもレミゼは観に行く)。ミュージカル・シーンは楽しかった! 真矢みきさんが素敵でした。にしても、最近、邦画でミュージカルを取り入れているのが多い気がする。気のせい?
拡散した感想になってしまったが、乞ご容赦。写真は、映画とタイアップの「あんさんのラーメン」。コンビニ等で発売中。別売りの具は、映画ほど安くないのが現実ね。でもおいしかったですよ。