俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

休日

桜霞のパウンドケーキ。桜花と抹茶がポ

阿佐スパのチケとり。最初はザ・スズナリ? この歳になるとベンチシートとかめんどいんだよね−と思ったけれど、"暴走する男たちシリーズ"と聞いたら行かないわけにはいきませんよ。同シリーズ第2弾「はたらくおとこ」(2004年) は、いまだに忘れられぬ傑作だもの。第1弾「日本の女」のころは、阿佐スパ観てなかったことを悔やんだくらいよかった。しかし、今や人気劇団の阿佐スパでスズナリである。チケGETまで25分。はーでも取れてよかった…。
寝足りず、つい昼寝。目をあけると4時間が経っていた。
夕方、外出。映画「ユメ十夜」を観る。終映後、地上に出たら路面が濡れていてびっくり。いつのまに雨が!
写真は、寄り道した喫茶店「ル・プティ・ニ」の桜霞パウンドケーキ。プレーンの生地に抹茶の生地を合わせ、桜のシロップ漬けをきざんで焼き上げたというもの。お味は意外とあっさりしていて、抹茶も桜も主張は控えめでした。映画の感想は後日。

映画「ユメ十夜

夏目漱石夢十夜」を原作に、10人の監督が一夜ずつ撮ったオムニバス映画。メンツは以下の通り。松尾スズキ監督の第六夜、山本耕史出演の第四夜が目当てで観に行ったもの。

「第一夜」監督/実相寺昭雄、脚本/久世光彦、出演/小泉今日子松尾スズキ
「第二夜」監督/市川崑、脚本/柳谷治、出演/うじきつよし中村梅之助
「第三夜」監督・脚本/清水崇、出演/堀部圭亮香椎由宇
「第四夜」監督/清水厚、脚本/猪爪慎一、出演/山本耕史
「第五夜」監督・脚本/豊島圭介、出演/市川実日子大倉孝二
「第六夜」監督・脚本/松尾スズキ、出演/阿部サダヲ、TOZAWA、伊勢志摩、石原良純
「第七夜」監督/天野喜孝・河原真明、出演(声)/Sascha、秀史香
「第八夜」監督・脚本/山下敦弘、脚本/長尾謙一郎、出演/藤岡弘
「第九夜」監督・脚本/西川美和、出演/緒川たまきピエール瀧
「第十夜」監督・脚本/山口雄大、脚本/加藤淳也、脚色/漫☆画太郎、出演/松山ケンイチ本上まなみ板尾創路石坂浩二
[プロローグ・エピローグ] 監督/清水厚、出演/戸田恵梨香

第一夜と第二夜は、御大ですね。第一夜の実相寺昭雄久世光彦の両氏は、2006年に物故されたばかり。アングルすげー。脚本も久世さんらしく、百聞先生が主人公です。サラサーテも、もちろん出てきますよ。はずしません!という一夜。
市川崑監督の第二夜は、どーん! という感じ。市川監督作品は「竹取物語」くらいしか観ていないのだが、これがすごい一品で。沢口靖子演じるかぐや姫が実は宇宙人で、ラストは光輝く巨大宇宙船が降臨。その壮大なスケール感に、ただ茫然。以降、自分のなかで市川崑=「やっちゃった」監督さんなわけで、それを思えばふつうじゃん。金田一シリーズ観てなくてごめんなさい。
話がそれた。戻します。
個人的に気に入ったのは、一、六、十夜。松尾さんの第六夜、おもしろい! 松尾さんて、ほんっとデブ好きな。うどん食ってた。阿部サダヲが、「朧」のキン太でした。運慶役のTOZAWAさんは、本職ダンサーなのね。十夜も、漫画的表現やナンセンスを、うまく料理している。突き抜けていていい。脚色が漫☆画太郎さんかあ。松山ケンイチを初めて観た。ファンになった。こりゃ「DEATH NOTE デスノート」スピンオフで主役になるわ! ほかも、ツボを押さえた配役だ。六夜と十夜は、オチのある終わり方になっているのが、これまたおもしろい。

あとは何夜か、かいつまんで。
三夜は、原作を唯一まともに覚えていた作品。原作は、じわじわくるよ。
四夜は、山本耕史主演。漱石がこんなに足長いわけねーだろ! と、本筋と関係ないところでツッコんでしまった。子供たちには「金之助」と呼んでほしかったなあ。わかりにくいから、しかたないか。美術がねじ式
五夜は、ホラーやスプラッタ、クリーチャー苦手には、ちとつらい場面が。精神分析のような筋。着眼点はいい。
九夜は、緒川たまきの役が「時効警察」ぽかった。
各夜、監督の色がみえて興味深かった。OP/EPに、戸田恵梨香ちゃんが出演。OPの、全然そぐわない大正ロマン・袴姿には「コスプレ勘弁!」だったが、EPで現代女子にもどって、ほっとした。和装は、よほど着慣れていないと浮くねえ。