俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

95歳

祖父の誕生祝いのため、帰省。明日で満95歳。
今年は家で夕食。兄夫婦も自分も、時間ぎりぎりの到着になってしまった。寿司、茶碗蒸し、ブロッコリーのサラダ、菊と若布と胡瓜の酢の物、イカの煮付け、豚カツと鶏の唐揚げ。熱燗。2歳半の姪っ子ちゃんが、昼寝から起きたばかりでムチャ元気。こたつでごはんの最中、あひるのおもちゃを引っさげて、ぐるぐる何周も駆けまわる。ときどき立ち止まって「ひぃおじいちゃん!」と確認し、笑いながら、またぐるぐるし出す。あり余るエネルギーと騒々しさに、祖父がぼそりと「元気だな」。
そういう祖父も年のわりに達者な方だ。耳は遠くなり、物忘れもし、話が通じないこともあるが、まあ元気。いまだに自転車に乗っている。70代、80代のころは、電車で片道20分〜30分程度の距離なら、自転車で往復していたが、さすがに今は近所のスーパーどまりだろうと「最近、自転車のってる?」と聞いたら、「ドコソコへ行った」と言う。知らない地名だ。
「ここから、どれくらいあるの?」「二里半だな」
明治生まれの祖父は、今も尺貫法である。1里=約4キロメートルとして、2里半=10キロ。これ片道です。
じーさん、元気すぎ!
師範学校で同級だった、O君を訪ねに」行ってきたそう。Oさんは、祖父より1歳上だとか。お二人とも、お見それいたしました。

夜は夜とて、兄夫婦と漫画大会。『夕凪の街 桜の国』を持ち帰って見せたら、兄は途中で読めなくなって、奥さんに「はい、続き」と促されていた。