俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

川崎まで

堂島ロール。生クリームがミルキー

3連休、初日。家事を片づけ、うだうだしてから出かける準備。
2年前に頂いたまま、放っていた「iPod mini」の使い初め。自宅PCのOSが、iPodに対応していなかったせいだが、8月にPCを買い替えて、ようやく封を開けました。2年前の機種だから、画面が白黒 (今はカラーみたいね)。ソフトのインストールCDをPCが読み込んでくれないので、アップルコールセンターに電話したら「iTunesのVer.7がPCに入っていれば、インストールCDは要りません」とのこと。実際にPCとiPodをつなげてみたら、難なく読み込んでくれた。2年の断層は深い。テクノロジーの進歩よ。
さっそく、SMAPのCDを転送する。曲名も自動的に出るのね。便利ー。MP3プレーヤーを使った人が「もう戻れない」というわけだわ。(半年前には「まだいいや」なんて言ってたくせに→id:orenade:20060301)
夕刻、SMAPを聴きながら川崎まで。遅まきながら、草なぎ君主演の映画「日本沈没」を観に行く。先に観た知人の感想通り、草なぎ君の妖精っぷりが、いかんなく発揮された作品だった。画面につっこみながらも、なかなか楽しく観られて満足。けっこうちゃんと作られていて、大ゴマの迫力はさすがでしたね。感想は下記参照。
上映館は、川崎駅直結の新しい複合施設、「ラゾーナ川崎プラザ」内のシアター。ラゾーナ川崎は、いかにも再開発でモールな感じの作りで、かなりの人出だった。レストラン街はどこも行列。
そのラゾーナ川崎にある「モンシュシュ with トラベルカフェ」で、堂島ロールをいただく。大阪のパティシェリー「モン シュシュ」の、関東初出店だそうだ。真ん中の生クリームがミルキーなお味で、クリーミーな淡雪カンみたい。あっさり、おいしくいただきました。

草なぎ剛主演「日本沈没

7月15日公開でロングランだったが、10月になると、都内のほとんどで終了。ほんで川崎まで行って鑑賞。堂島ロールも食べたいし〜と、ちょい不純な動機もあったが、思ったより楽しめた映画。
原作も、最初の映画も知らないので、比較はしない。
感想は、知人のことばを借りるしかない。「草なぎ君の妖精っぷりが、いかんなく発揮された作品」であると。
日本各地で大地震と水没が起こり、インフラが断絶した状況で、風のように現れる小野寺(草なぎ剛)。故郷の会津(まだ被害はない)から、難民キャンプと化した東京日野、同僚のマンション、田所博士の研究所等々。火山灰降り積もる、廃虚の町にいたっては
手 ブ ラ
ほんとに、どうやって来たんですか。警察官でも自衛隊員でもなく、なんの手妻もない、一介の潜水士がだよ。すでに人間ではない。彼岸の人だ。妖精です。マジックです。
愛する女性・玲子(柴崎コウ)のもとを訪れた草なぎ君は、ひとつテントで一夜を過ごすが、清い体のまま朝を迎えるのね。
あ り え ね え
おい小野寺! そこはGOだろ! と、つっこみまくり。女の哀願をなぜ聞いてやらん! 日本に残るという玲子を守るため、我が身を犠牲にして、戻る見込みのない潜水艇に乗り込む決意はわかるよ。でもGOだろ!
このシーンで、脚本家は男だな、と思ったらビンゴだった。死を決意した男が、女を振り切って死地にむかう……男の美学やね。ロマンやね。いらんわそんなの女の言うこと聞いたれやコラ。死が確約された状況でも、向田邦子の「あ・うん」では、特攻隊員で召集された学生男子が、必死の思いで部屋に来た恋人を受け入れてたぞー。個人的には、こちらでお願いしたかった。そんなありえねえ展開でも、草なぎ君がやると「うーん、まあアリか……」と思わせてしまうあたり、やっぱり彼岸の人だ。と、ここまで書いておいてナンですが、テントの一夜は、小野寺と玲子の情景が非常にデリケートで、あふれる思いが伝わってくる、いい場面でした。
ここから、一気にクライマックスですよ。
旧型潜水艇「わだつみ2000」に乗り込む小野寺。深海好き、潜水艇好きの自分にとっては、こたえられない画面の連続である。メカっぽい計器に囲まれた草なぎ君が! 狭いコクピットで、業務を冷静にこなす姿に萌えです。美しい横顔のアップに、きりりと青い制服姿。どこをどうとっても、かっこいいですね!(断言)
草なぎ君の魅力の一つとして、SMAPなのに、風采のあがらない感じを出せるということがある。冒頭の小野寺がそう。それが、ここにきて絞りを開放しているのね。無事に任務を遂行したあとの小野寺が、またよかった。従容と死につくのではなく、ちょっと放心加減で、俗世に未練を残しつつ、もう戻れないこともわかっている風。

つい、草なぎ君中心の感想になったが、映画自体は、思いのほか楽しめる内容だった。政府から見捨てられる一般市民や、避難の様子がリアルでいい。樋口監督は、きっとスペクタクル・大ゴマな絵が得意なんじゃないかしら。自衛隊協力もすごいし、海洋研究開発機構への取材も、きちんとしているようで、画面や骨子に無理をあまり感じなかった。テントの一夜では文句をいったけれど、脚本もバランスがよかったと思う。富野由悠季庵野秀明ピエール瀧など、カメオ出演も豪華だったな〜。
パンフレットは、充実の内容で600円。監督が、W主演(草なぎ・柴崎)の、演技の取り組み方のちがいについて語るなど、おトクでした。