俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

パリ1日目【見た、歩いた、回った】

9/4 (日)、パリ旅行1日目。
前日、の/3(土)出発、本日の早朝着。まずはフライトから書き起こす。

成田 17:00〜香港 20:50(CX521便)
香港 22:10〜パリ 翌05:50(CX263便)

航空会社はキャセイ・パシフィック。設立60周年を記念し、香港の有名店7店の料理を提供する機内食プロジェクト中だった。楽しみにしていたが、自分たちの席に来るころには売り切れ。ざんねーん。
香港乗り換え後のフライトでは、パリに備えて睡眠。空調温度が低めで、途中で毛布の追加を頼む。機内の乾燥で、咽喉がひりついて痛い。声が出ない! 身もだえしていると、隣席の友達が気がついて、のど飴をくれた。舐めたら声が出た。のど飴すごい。このときに引いた風邪で、痛い目をみることになるが、それは後日。

予定より早く、パリに着いた。ロンドンのテロ未遂事件より半月経過、思っていたより、日本の出国とフランス入国はスムース・イン。外に出ると、いわし雲の朝焼けが広がっていた。

7:50、パリ市内へ向かう「ロワシーバス」に乗車。1時間ほどで、終点のオペラ・ガルニエ(オペラ座)前に到着。ここから、カルチェ・ラタンにあるホテルまではタクシーだ。タクシー乗場の前まで、スーツケースをがらがら引いていたら、大きいホテルのドアボーイさんが「Taxi?」と聞いてきて、運転手さんに話をつけてくれた。ホテルの宿泊客でもないのに、いい人だー。
で、9:20、ホテル着。記帳をすませ、部屋の準備が整うまでロビーで待機。入室後、荷物を整理し直したりで、ホテルを出たのは10:00過ぎだった。さて、ここからが本番だ。

クリニャンクール、蚤の市 → サン・マルタン運河 → バスティーユ → マレ地区経由で、ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)

ホテル近くのオデオン駅で、パリ市内のメトロやバスに乗り放題の「カルト・オランジュ」1週間券*1を購入。メトロで20分、クリニャンクールの蚤の市へ。パリでは、蚤の市は3カ所で開かれるが、日程的に行けるのはここだけ。「高架下をくぐった先、って、高架なんて見えないじゃん!」と、こわごわ進む。途中のインフォメーションで道を確認、まっすぐでOK。高架下って、線路じゃなくて道路じゃないかなー、るるぶさん(2006/10/21訂正:ガイドブックに線路の高架下、とあったように思い込んでいましたが、記憶違いだったようです。単に高架下だったかも。それなら線路でも道路でも言いますね。今、手許にないので失礼!)。

クリニャンクールは、パリで一番規模の大きい市だが、月曜平日のせいか、閉まっている店が多かった。露店を想像していたけれど、ほとんど店舗を構えている。骨董品と思われるあれこれは、お値段もいい値で、その道に詳しくない我々は、買うに買えない感じ。フリマ感覚ではだめなのね〜。探せば、そういう区画もあっただろうけれど、広すぎて挫折。とはいえ、雰囲気はある程度わかったし、店先をのぞくのは、やっぱり楽しい。家具ストリートで見かけたシャンデリアは豪華だったなあ。帰りに通り抜けた、駅近くの洋服街(?)は露店風で、扱う服もアメ横みたいだった。ここは普通の店なのかな。現地の人向けみたい。
クリニャンクールは、移民の多いパリ北部にあたり、道行く人の顔つきもさまざまだ。フランスは移民の国と知ってはいても、直接目にすると、さすがである。うーんワールドワイド。

お次はサン・マルタン運河。時折、小雨のぱらつく曇天のせいで、水辺が重たげである。雑誌で見て楽しみにしていた場所だが、ここも人があまりいない。平日だから?(こればっか)
友達いわく、この辺りはパリの下町で「地元の人たちが遊びに来る場所かもしれない」それなら土日か夕方だよね。映画の「北ホテル」は、え? と思うくらい小っこかった。1階はレストランのようだけど、お昼はやっていないらしく、看板が出ていない。残念、と後にして、別のカフェに入る。お昼!

じゃがいものミルフィーユ、ラタトゥユ、チキンのワンプレート。皿がでかっ! マッシュポテトと、茹でてスライスしたじゃがいものミルフィーユが、むちゃうまです。ちょっとチーズをかけてオーブンで焼いたんじゃないかな。温かいのが、またいいんだ。

お昼を食べたのは13〜14時くらい。蚤の市に、もっと時間を使うかと思っていたが、意外とさくさく進んでしまった。“行けたら行く”候補だった、「バスティーユに行ってみる?」「行こう!」
バスティーユ広場。
バスティーユが市民に大砲を……” “隊長、見てください! バスティーユに白旗が!”
“ついに…陥ちたか……。フランス…ば…んざい……!(がくっ)”
ごめんなさい、どうしても書きたかったので。(お約束)
 
バスティーユは下町だそうだが、再開発できれいな街になっている。オペラ・バスティーユは近代的なデザインだ。使われなくなった鉄道の高架下は、アート系の店やギャラリーに、その上で走っていた線路跡は、緑の散歩道に。今まで街路樹はあっても、庭先の草花のような緑はなかったので、ここの風景には、心が癒されまくり。高架側には、新しいマンションが建ち並び、雰囲気は六本木ヒルズか広尾かといったところ。反対の道路側は、昔ながらの古そうな建物ばかりで、この対比が面白かった。再開発地区というのが分かるね。
緑道の気持ちよさに、歩きすぎてしまった。同じ距離を、徒歩で戻るのはつらい。ここで初めて、バスを利用した。あっさり2分で、広場に舞い戻る。バスはいいね! メトロとちがって車窓は楽しめるし、階段の昇降がないぶん、手間がない。5~10分間隔の運行だから、待つのも気楽。以降、バスで間に合う目的地には、メトロよりバスを使うようにした。使用率は半々かな。

マレ地区に移動して、界隈を散策。自分の希望で、ヴィクトル・ユゴー記念館(ユゴーの家。レ・ミゼラブルもここで書かれた)に寄ってもらうが、なんてこと、週に一度の閉館日だった。えー。
ユゴーの家は、ヴォージュ広場に面している。せっかくなので、この公園で一休み。広場は王の館、王妃の館をはじめとする邸に囲まれていて、なんだか大きな中庭みたい。パリの雀は、日本に比べて色がうすいよちゅんちゅん。
 
カルナヴァレ博物館のあたりは、いろいろなお店を覗いて満足。ピスタチオのアイスクリームがおいしかった〜。無印(MUJI)は、日本の品物と、少し展開がちがうみたい。途中で、レインボー・フラッグ(同性愛コミュニティの象徴*2)を見かける。初めて見たー。マレ地区は、貴族の館の古い町並みやかわいいお店に、ユダヤ人街や、ゲイタウンの顔もあるのだ。こまごま冷やかし、ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)に到着。
今日のポンピドゥー・センターは、夜21:00までやっている日。美術館に入る前に、内部のセルフカフェで一休みさせてもらう。お水がおいしい。パリの乾燥は予想以上ね。センター上階にある、美術館からの眺めは、パリを一望できて気持ちがいい。サクレ・クール寺院は真っ白なのねー。パリの建物は、みんな5〜6階程度の低い町並みでそろえられているのねー。陽射しを遮るもののない、灼熱のコンクリート地面(センター前の広場だ)には、日焼けに余念のないフランス人が点々と座り込んでいる。悟りを開くかのごとく、微動だにしない。あれ、日本だと熱中症まちがいなし。

ポンピドゥー・センターは、現代美術中心の美術館である。友達と待ち合わせを決めて、思い思いに鑑賞。展示物の写真は、ここではやめておきます。面白かった〜。

帰り道、大手スーパー「Monoprix(モノプリ)」へ。明日の朝食と水確保、本日の夕食分も仕入れる。お総菜コーナーで、パテとトマトの酢漬け、パン屋でパン。友達おすすめの「Chouquettes(シューケット)」も購入。 シューケットとは、シュー生地だけのお菓子です。シュークリームから、クリームを抜いたものだと思えばよろしい。で、シュークリームより小さい一口サイズで、表面には砂糖をまぶしてあるの。この日は疲れちゃって、デザートにいただくのを忘れちゃったけれど、翌日食べたら、おいひーい。シュー皮がふんわり柔らかくて、軽い食感。まぶした砂糖も、一口サイズだから甘さが気にならない。これ、日本でも食べたいなあ。

*1:その週の月〜日まで有効。ゾーン1〜2で、16ユーロ

*2:レインボー・フラッグについては、Wikipedia:性的少数者を参照