続編!!

明けましておめでとうございます。今年の元旦は曇り、2日は曇り時々雨、3日は晴れ一瞬雪（実家周辺）と、おぼつかない天気ながらも、今日は大河続編放送日ですよ！
その前に、この3が日のことを。元旦には兄夫婦が帰省、隣の祖父といっしょに鯛ちり、茶碗蒸し、おせちにごはん。そこで食べすぎたのか、夜分急に、胃の調子が……。うんうん唸りながら寝て、翌2日も食べ物が入らない。夕方まで寝直して、ようやくお粥半杯と蜜柑を摂取。夕食は大好きな鴨鍋だのに、野菜を一切れずつ、意地で鴨の肉の切れ端を1枚。取り皿1椀あるかないかの量。食いたしんぼの、このわたくしが！ 蛸の酢の物が〜。鴨が、セリが、えのきが〜。食べられないって、ほんとつらい。持っていった紹興酒を一口も飲めなかったのが、またせつない。
3日、お雑煮を半分。単なる食べすぎではなく、ここではじめて風邪を疑う。のどは痛くないけれど、今年の風邪は、胃にくるらしいし……。東京に戻るのをやめて、4日まで実家で静養するか迷ったが、食べられないと親が心配して面倒なので、当初の予定通り帰宅することにする。兄夫婦も、この日帰宅。姪っ子ちゃんは相変わらずかわいかった。何かいっぱいしゃべってたけど、半分以上解読不能だった。早く大きくなれよ〜。
帰宅前に、隣の祖父宅に年賀を届けて (受け取った祖父は、すぐに仏壇にあげていた)、ちょっと話す。祖父は師範を出て教師をしていたが、実は教師になる気はなかったそうだ。「母親は師範を受けろとうるさかったが、興味なくてな。小学校を出て1年、百姓をしたが、これがつらかった――。そんなとき、県南から来た小父御が『お前百姓してるのか、師範でも受けろ』と勧めるので、にわか勉強して受けたんだな」おじいちゃんの実家は農家だけど、百姓はつらかったの？「兄貴といっしょに、朝から晩まで畑仕事だろ？ つらかったよ」なお、旧制中学と師範はもちろん違います。師範は教育学や心理学があるけれども中学にはない、そのかわり中学には英語の時間が多いそう。その上の大学を受けるには、英語の時間が多くて勉学のカリキュラムが充実した中学の方が有利だったそうです。そりゃあそうか。

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さて帰宅。大河「新選組！」総集編スペシャル再放送（第一部15：20開始）に少し遅れて、着く。第三部までのスペシャル再放送を楽しませてもらったあと、いよいよ続編放送開始。

「新選組!! 〜土方歳三最期の一日〜」

90分間が過ぎるのが、惜しかった。
ある程度の情報は、NHKの番宣やTVnavi特別ムックで否応なく触れていたが、実際に本放送を観ると格別です。ほんとに土方さんつらいわ〜。
榎本武揚相手に「近藤さんと重ねた」「あんたに賭ける」という山本土方のセリフに、軽く拒絶反応をした自分に驚いた。それだけ香取近藤の影が、視聴者たる自分にも落ちているということだね。同じ史実を描いた作品でも、他の小説本等では特に感じたことのない感情。
今回のキャストにも文句はなし。榎本武揚＠愛之助、大鳥圭介＠吹越満、すっごく満足！ 愛之助の榎本は、堂々として、腹が読めない感じがよかった。特別ムックの写真を見たときから思っていたけれど、このひと落ち着きすぎ！ 32歳には見えない大人（たいじん）ぶり。年齢詐称してんのかと思ったよ。新感線で池田成志さんがやる役をやらせてみたいです。(←自分で書いてて、石を投げられそうでびびりました)
市村鉄之助役の池松壮亮君は、けなげでかっわいい！ こんな子がそばにいたら、やっぱり逃がしてあげたくなるよね。相馬＠小橋賢児も、かわいらしい印象。最後、二刀流で戦ってましたね。山野＠鳥羽潤は、あまり出番がなくてすみません、という感じ。
大河本編から、引き続いて登場の島田、尾関は、とても新選組を愛しているのが伝わってきた。台本にあったという「島田　男泣き／嗚咽」、三谷さんが「(役と一体化しているような)尾関も、土方と同じように幕を引いてあげたかった」という意味が、よく分かりました。
そんな島田たちが最後まで愛し、引き止めたかった土方歳三さん。榎本や大鳥たちとのディスカッションで、ずっと死に場所を求めていた土方が生きる意志を取り戻すのだけれども、やはりどこかで、死への希求は続いていたように思えてなりません。ドラマを覆う、土方の悲しみ、寂しさのせいかしら……。
永井尚志＠佐藤B作さん（江戸幕府では若年寄）だけ、首脳陣のなかでは一人古風な格好をしていましたね。目でわかる立ち位置です。土方が、榎本や大鳥には「さん」づけなのに、永井様だけ「さま」だったのが細かい。三谷さんは、永井様にも引導を渡したのだなあ。
土方の最期は、「光道の先に進み切れ」という、香取近藤の思いそのままでした。大河での近藤、土方は、すべてを出しきり、やりきったのね。それがよく伝わってくる、お互いのラストシーンでした。ありがとう新選組!!