宵をたのしむ・2

軽く宿酔。窓を開けても暑いし、やる気の起こらない昼間。窓を全開にし、床にぺたりと寝ころんだら、少しばかり風が涼しかった。暑い空気は上へのぼるんだ！
やる気は出ないが、7月いっぱいが期限のタダ券がもったいない。六本木ヒルズまで、「フィリップス・コレクション展」を観に行く。目玉はルノワールの「舟遊びの昼食」。他にはモネとマネ、ドガ、ゴッホ、セザンヌなど、日本人受けしそうな品揃え。中学の美術の教科書みたい。特にセザンヌの静物画を観ると、中学の美術室を思い出す。思ったより混雑しておらず、1時間ちょっとで観終った。

一休みして、沼袋へ移動。18：30をまわってしまった。「百観音明治寺」献灯会で、ガムラン音楽と舞踊を観る。夕暮れせまる頃おい、西武新宿線の駅を降りて急ぎ歩く。蝉の声にまじって、ガムランの音色がほそく、住宅街に届く。
ここの献灯会は、地元住民の小さなお祭り、といった風情が好きだ。緑濃い青天井でのガムランは、音が解放されて気持ちがいい。少々風が強かったが、夜の闇に浮かび上がる舞踊もしっとりと美しかった。
7月も今日で終わりである。