俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

家賃15円の頃のヨモギの匂いは

草餅

昨日、摘んできたヨモギで草餅をつくった、のを脇で見ていた。ゆでたヨモギと餅を擂り鉢に入れ、擂り粉木で搗き、ねりあげるのはやったけれど、親の方が年期が入っているぶん手ばやいわあ。写真は、出来たての草餅。きな粉をまぶして食します。んまいー。でも、野生えのヨモギを使っているのに、香りがあまりないのはなぜ? ここ数年、ヨモギの匂いが急速に落ちてきてます (実家の周辺調べ)。昔は食べる前からぷんぷん匂っていたのに、今はよほど鼻を近づけないとだめね。地力がおとろえてきているのだろうか。

隣家の祖父を呼んで、いっしょに夕飯。普段の食事は何を食べているのか、などと聞いていたら、祖父の思い出回路にスイッチが入った。「結婚前、どこそこで下宿していてな、1カ月の家賃が15円だった」ごめんなさい、相場がわかりません、「下宿していたのは昭和9年から11年の2年半で、当時の給料が45円。給料の三分の一だな」家賃は給料の三分の一以下で、というのは昔からだったのですね。下宿というと、賄いつきで?「朝と晩の2食。風呂も入らせてもらったよ」学生ではなく社会人だったわけだけど、賄いつきは普通にあったもん?「どうかな。そこはいい家でな、『賄いはちょっと』というのを、無理をいってお願いしたんだ」それで風呂まで……。本当にいいお家だったのね。