俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

ネットがないと時間がある

昨日の夜から、帰省中。1年ぶりに車を運転した。もちろん市内の近場です。
目的は、休耕田に生えてるヨモギ摘み。まだ小さいヨモギが多く、少しでも肉厚なのを摘んでいく。田んぼ周辺は茶けた景色だが、あぜ道にはイヌノフグリなんかが咲いていて、ちょっときれい。
帰ってからは、隆慶一郎吉原御免状」を一気読み。読み返したのは数年ぶりだが、やっぱり面白い。幻斎さんの傀儡子舞いのところ、好きですねえ。この本が出たのが昭和六十一年、意外と前の本なのに驚いた。

吉原御免状 (新潮文庫)

吉原御免状 (新潮文庫)

読み返すまで、主人公は無垢な心の美剣士だと信じていたが、よーく見ると「美剣士」といった直接な表記はないのね。でもここまで男にも女にも惚れられて、人なつこい笑顔のさわやかな御仁とくれば、やはり「美剣士」でしょう! 美剣士であれねばならぬのよ。どうして秋の新感線の舞台で、誠さまが堤真一なんだ……。堤さんは主人公そのものよりも、主人公その2な位置にいるときの方が好きなので(例:「アテルイ」の坂上田村麿)、なんだか、ちょっとイメージがちがうのです。いい意味での裏切りを希望。
与太はここまで。御免状の続編、「かくれさと苦界行」が本棚になく、うろうろする。どうやら、父が本棚を整理した際、テキトーに処分本の中に入れてしまったらしい。えー! 同じ著者の「駆込寺蔭始末」もない。ちょっとさみしい。もともと、父の本棚だからしかたないのですが。その後、藤沢周平吉村昭を各1冊読んで寝る。
かくれさと苦界行 (新潮文庫)

かくれさと苦界行 (新潮文庫)

駆込寺蔭始末 (光文社時代小説文庫)

駆込寺蔭始末 (光文社時代小説文庫)