俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

「愛しき友よ」

ひきつづき実家。
お誕生で、初正月を迎える女の子には羽子板、男の子には破魔矢を贈るものらしい。「今はそういうの、流行らないのかしらねえ……」と、心もとない顔をする母だったが、本音は買う気まんまん。よく聞けば、下見ばっちりですよ。兄夫婦はおとなしく、羽子板を買ってもらいに行ってた。押絵羽子板で、かわゆうございました。
家の中が出払っているうちに、両親の分の年賀状をPCで作成。帰宅を待って素案を見せ、OKが出たところで印刷。自分のも早く作らなきゃ…(遠い目)

さて、今日はいつもより早く実家を出る。もちろん、大河最終回の時間にあわせた帰宅だ。もらってきた野菜を冷蔵庫に入れ、ざっと掃除機をあててルームメイキング完了。20:00五分前……三分前……一分きった……。

今までの登場人物、ひとりひとりを丁寧にすくいあげたドラマだった。初期にばらまかれた伏線が今、どんどんと畳まれていく。なにげないセリフが過去のシーンを思い出すよすがとなり、脚本家の計算にしてやられる。くそう! もっともっと!
新旧土方・沖田の各2ショットは、ありがとうと言いたい。特に新旧土方、最後の場面。「よくやった。何が正しくて何がまちがっているかなんて、今の世の者にはわからん。100年後、200年後に評価されれば、それでいい」……いたわられ、無言で涙を流す土方。土方がただの〈歳三〉になった、真情あふるる名シーンです。
沖田と土方の別れもせつない。「みんな、私に別れをいいにやってくる……」お孝ちゃんの歯のエピソード、いいね。おちゃらけと着流しの殺陣と、お孝ちゃんの死。血溜まりの点々とする家屋で、布団に寝ている総司。蟻を、まるめずに逃がす。回向。三谷さん、総司を一人のままにさせました。
そして最後、勇の表情。セリフ。慎吾ちゃんには局長が憑いてました。あまりにもすばらしかった。あの表情は、憑いてなきゃできん。正直、最初の頃は浮いていてミスキャストだと思ってましたが、すまん! 私の不明である! 慎吾ちゃんをはじめ、役者の成長いちじるしいドラマでした。勇が最後に呼んだ名に、テレビの前で固まってしまったわ。ありがとう、ありがとう。
最後のカーテンコール、アンコールも含めてありがとう。んー、でも最後のアンコールは、映像はナシ・セリフだけでもよかったかも。どちらがいいかなあ。

捨助の最期にはびっくりした。三谷さんが自分を投影して、形代のように死なせたのかと思ったら、もともと死なせるつもりだったみたいですね。
OJ齋藤 in 会津。容保様から刀を拝領する際、最初は固辞していたのが銘を聞いて、「こ、虎徹!?」ありがたく頂く態勢になっていたのが笑えた。(局長の愛刀が虎徹、というのもあるだろうけど)
新感線好きとしては、冒頭の谷守部(のちの干城)@粟根まこと、有馬藤太@古田新太の2ショットにもやられました。いやー……すてきだわぁ…。
大河を観終わったあと、再度スマステを観直し、その後は「新選組!」サントラをかけて余韻にひたる。本当に1年間、よく楽しませていただいた。ありがとう大河、ありがとう新選組!