俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

舞台は美しい。

昨日は芝居・冬ソナ・ラジオ・アジアサッカー杯と、夜に比重のかかった1日だった。
今日は昼に比重をかけた1日。といっても、始まりはブランチである。
いんげんサラダとゴーヤ・チャンプルー、納豆ごはん。食後のデザートに梨を半分をいただき、一服してから、ざっと家を片す。すっきりしたところで、靴のかかとを修繕に出し、地下鉄にのって映画館へ。

バレエ・カンパニー

実在のバレエ団、ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴを舞台にした映画。主演のネーヴ・キャンベル以外*1、団員はすべて現役の、本物のダンサーである。
空気感が、萩尾望都のバレエもの漫画*2を彷彿とさせる。団員、主宰者、振付家、各人各様の事情と思惑があるけれど、それらを蹴散らして一つにまとめるのが、バレエの美。合間あいまに、幻想的なバレエ・シーンをはさみ、バレエ団につどう人々の日常をみせていく。

驚いたのは、バレエ団にお金がないこと。若手の子は、レッスンや公演が終わるとバイトしてるんだよ! 日本の小劇場かと思ったよ。団員はけがと隣り合わせ、主宰者兼芸術監督は、いつも金策と舞台の売り込みに走り、レッスン場では「君たちの踊りは上っすべりだ! 内面からにじみ出すんだ」と怒鳴ったり。なかなか芽の出ないダンサー。トップを張るが、年齢的にかげりの出てきたダンサー。
そうして迎える、バレエ公演のシーンはひたすらに美しい。ダンス・シーンの合間に、舞台裾で手早く次のシーンのための着替えをすますダンサーたちや、進行をチェックする制作者の姿が映し出される。この舞台裏、作り手側の視線がいい。ダンス・シーンがやや長めか。もっと人間サイドを観たかったな。

で、大河に間に合うよう帰りました。もうね、語ると長いから。土方せつない、近藤気づいてたか、山南しょっく、平助まじー? 葛山「裏切者ぉぉぉ!」、斎藤ニヤリ。以上、観てない方には何がなんだかでしたー。

*1:ネーヴ・キャンベルもダンサー出身で、ナショナル・バレエ・オブ・カナダにいた。

*2:『感謝知らずの男』とか。