俺はなでしこ

 はてなダイアリーから、2018年12月に引越してきました

京都旅行【嵐山、嵯峨野めぐり】

台風は、うまいこと夜半に京都を通過してくれました。でも、先だっての豪雨被害にあった地域を通っていってるんだよね……。今年は関西、受難が過ぎる。
どうせ台風だと、今日はゆっくりめに起きました。9時くらいだと、もう嵐山のあたりは雨上がりで、薄曇りの雲が広がっている程度です。うむ、と安心して外に出て数分後に雨! ここでも自分、甘かった。宿に引き返してビニール傘を借り、再度観光に出発します。

嵐山、嵯峨野は、人生お初でございます。
初めての渡月橋! からの、世界遺産天龍寺


いやあ、さすが世界遺産になるだけあって、天龍寺はよかったですよ〜。なんといっても、お庭が綺麗。渡り廊下もいい感じ。吹き抜けの風が通って気持ちよかったです。

3枚目の写真は、拡大しないと分からないけれど、ざあざあ降りの雨が来たところです。午後になるまで晴れたり曇ったり、急に雨が降ったりと、忙しい天気でした。


大方丈の襖絵。天「龍」寺だから、龍なのかな〜。保護のためか、ガラス張り?でした。この大方丈から、曹源池庭園が望めます。


庭が、本当に素敵。こんな庭を眺めながら風に吹かれて、縁側や畳で寝っ転がれたら最高だな……と思ったら、みな考えることは同じなのか「寝転がり禁止」の札が張られていました。ちょっと笑った。なんやかや、1時間があっとういう間に経ちましたね。
北門は「竹林の道」とつながっているようで、竹林が涼しげでした。法堂天井の「雲龍図」、八方睨みの龍も拝観。こちらは写真撮影禁止。

天龍寺を出て「竹林の道」を通り、野宮(ののみや)神社にお参り。その昔、伊勢の斎宮となる内親王が、伊勢に行く前に身を浄めたところだそうです。
逆光の写真でよく見えないけれど、ここの鳥居は「黒木の鳥居」と呼ばれるもので、樹皮が付いたままの丸太で作られています。古代の鳥居の形を今に残すものだとか。願いが叶うという「お亀石」を、撫でてきましたよ〜!

竹林の道はまだまだ続くけれど、ここでいったん目抜き通りに戻り、お昼を食べました。湯葉御膳です。湯葉、好きなんですよ。
一服したところで、嵯峨野めぐりを再開。目抜き通りを離れると一転、静かな散歩道になります。ときどき、観光用の人力車が走るのがアクセント。
小倉山方面に向かい、まずは祇王寺へ。
名前が示す通り、平家物語白拍子祇王が尼となって仕えた寺です。ゆるやかな坂道を上ると、竹林に囲まれた寺が見えてきて、さっと雨がぱらついてきましたが、寺の入り口に着く頃には止みました。


苔がふかふか! 苔寺として有名な西芳寺ほどではないけれど、苔で有名らしいですよ。
山腹にあるのと雨上がりのせいで、かなり涼しく、緑の深い景色を眺めているだけでホッとします。観光客は途切れず来るけれど、人は少なく、落ち着いた雰囲気のお寺さんでした。
このすぐ上にある「滝口寺」も、平家物語に縁のある寺です。平家物語に出て来る「滝口入道」から来ています。
祇王寺は、旧往生院の境内にあったそうですが、滝口寺も、もとは往生院三宝寺と言ったとのこと。明治維新後、廃寺となったのを、祇王寺とともに再建されたそうです。
ただ、こちらの滝口寺は、あまり訪れる人がいなそうで……すみません、ちょっと雰囲気が破れ寺のようで、早々に辞去したのでした。

もっと上っていけば、化野(あだしの)まで行くのでしょうけれど、ここでUターン。
帰り道、立ち寄った二尊院

釈迦と阿弥陀の二尊を祀っていることから「二尊院」なのだとか。なかなか広いお寺さんでした。

さすがに歩き疲れたけれど、まだ少し時間がある……。
京都嵐山本線の市電に乗って、太秦(うずまさ)の「広隆寺」へ。

広隆寺には、国宝第一号の「弥勒菩薩半跏思惟像」があるのです。写真撮影禁止のため、カメラに収めることは叶いませんでしたが、国宝の弥勒さま以外にも、たくさんの仏さまや十二神将がいらっしゃいました。

18時近くでも、まだ明るいのが夏のよいところ。観光はここまでにして、今日の夕飯は河原町で探すことにしました。
一乗寺ブリュワリーのクラフトビールが飲める「ICHI-YA」に、ふらふらと入店。おばんざいもメニューにありますよ。

それにしても、よく歩いたなあ。宿に帰る頃には、さすがに夜の暗さでした。